ちょこっと記事
気仙沼から能登へつなぐ復興バトン
より現場へ、より深く
9月に発生した奥能登豪雨によって、まるオフィスの能登復興支援事業は第3段階に入りました。まず2〜3月より、第1段階としてオンラインや奥能登から少し離れた地で、他団体のプログラムのボランティアをはじめました。国立能登青少年交流の家主催の被災した子ども対象リフレッシュ・キャンプのお手伝い、NOTORNさんのオンライン高校生交流会のゲストなど。第2段階は、5月末に七尾や輪島まで高校生に直接会いに行ったあたりからでしょうか。能登の高校生を気仙沼に招待するキャンプ「問いストーリーCAMP in 気仙沼」のはじまりです。第1回が8月の夏休みに実現、11名が参加、第2回は10月の三連休に実現、5名が参加しました。そして同じく10月、輪島の豪雨災害を受けて、現地の仮設住宅で小中学生の遊び場・学び場づくりに向けて動き出しています(右写真)。より現場へ、より深く、これが第3段階です。
能登事業のためのご寄付の受け付けもはじめました。従来のサイトに加え、Yahoo!ネット募金でも開設、さらに気仙沼の企業のふるさと納税返礼品とのコラボレーションも企画中です。たくさんの方に応援を呼びかけたいので、ぜひキャンペーンを拡散する協力をお願いします。(詳細はこちらをご覧ください)
つぎは、私たちの番だ。
これらを貫くテーマは「気仙沼から能登につなぐ復興バトン」です。「つぎは、私たちの番だ。」幼少期に東日本大震災を経験した気仙沼出身の大学生たちが声を上げました。13年前より、全国から応援してもらった気仙沼ならではの「恩のつなぎ方」。子どもたちの未来に向けて復興のバトンをつないでいきます。「教育×まちづくり」を掲げて取り組んできたまるオフィスの復興バトンは、気仙沼にゆかりのある大学生たちがつなぎ手として能登に渡していきます。これが、本プロジェクトの最大の特徴でしょう。高校時代地元で一緒に活動した気仙沼出身の大学生たちが、能登の高校生のため、もしくは能登の(カット)小中学生のために現在汗をかいています。
豪雨災害から1週間とちょっと経った10月1日、単身輪島の町野地区に飛び込んで、一度気仙沼に帰って再び5日から輪島に滞在してきました。現場に入って足で稼いで、拓いていきます。(代表・加藤拓馬のnoteブログにてレポート中)
気仙沼の夏も熱かった
一方、気仙沼の現場も熱い夏となりました。「夏休み!学びのジョブ体験ウィーク」では、目標人数を上回る過去最多の高校生33名が地元企業17社のもとで仕事を体験しました。中学生や高校生が地域でプロジェクトを起こして探究するサポートも継続しており、すでに12月上旬の発表会が楽しみです。12月1日が「気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード」で、12月8日が「気仙沼市中学校プロジェクト探究フェスタ」です。ぜひ見に来てください。唐桑地域の小学生を平日放課後預かって、遊んだり地域を探検する事業も引き続き盛況で、毎回30〜50名の小学生が参加してくれています。これから、行政との協働を模索していきます。
代表がせっせと能登に入れ込む間、スタッフががんばってくれている結果です。正直、これからどうなるか分かりませんが、何かがはじまる予感だけはしているので、とりあえずこのままこの道を進んでみます。
(文・加藤拓馬)