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コンソーシアム 気仙沼の高校生と展示会に行ってきました【水産の国際見本市編】

未来の技術やサービスが集まる展示会を地元企業と視察し、一緒に学び合うプログラム「東京旅!学びの未来アドベンチャー」を実施しました。(主催:気仙沼学びの産官学コンソーシアム)今回は8月に開催された水産の国際見本市「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー2024」に、気仙沼の高校生9名と共に行ってきました!

※2024年度実施の本プログラムにおいては、5月に教育総合展の視察プログラムも実施しています。5月企画の開催記事はこちらからお読みいただけます。


未来アドベンチャーとは:社会の最前線の課題を先取りし近未来の問題解決に取り組む技術やサービスが一堂に会し、商談や情報交換が繰り広げられる展示会。そんな展示会を、地元の高校生と地元の企業の経営者が一緒に視察するプログラムです。

展示会視察の前に、まずは地元の水産の現場を見てみよう!

今回の未来アドベンチャーで視察する展示会は、「水産」の展示会。…水産といえば、気仙沼の主産業でもあります。気仙沼は全国的に見ても有数の水揚げ量を誇るまちです。東京での展示会視察を行う前に「まずは地元気仙沼の水産業の現場を見てみよう!」ということで、昨年度に引き続き、気仙沼の水産加工現場の見学を行う「水産加工団地ツアー」を実施しました!

今回、工場見学の受け入れにご協力いただいたのは、(株)ヤヨイサンフーズ 気仙沼工場と、(株)泰興商事サンリクフーズ の2社です。

ヤヨイサンフーズでは、1日に万単位で生産される商品の生産ラインを見学させていただきました。機械を導入して効率化を図る部分と、人の手作業の繊細さを大切にする部分を使い分けるなど、美味しくて・安全な商品づくりにおいて大切にされていることをお話いただきました。

続いて泰興商事では、海外や国際社会に向けた商品づくりについてのお話を伺いました。市内で最も多い5つの国際認証を取得していることや、販売先の国によって変わる、味付け・取得する国際認証・商品説明のパンフレットなど、様々な工夫について知ることが出来ました。

いよいよ東京の展示会へ!水産業界の「最先端」ってどうなっている?

展示会出張前の事前研修として「水産加工団地ツアー」を終えた後は、いよいよ本番!1泊2日で参加者の高校生9名と共に「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー2024」@東京へ行ってきました!
会場では3つのグループに分かれ、それぞれ自由に展示会の視察を行いました。会場には水産加工の食品の展示、水産加工現場において使われる機械の展示、水産エコラベルの展示など、水産に関係する多様な展示が行われていました。


中には、愛媛県にある水産科高校が出展しているブースもありました。同世代の高校生同士で、お互いの地域のことや、お互いの活動について話し合っている様子も見られました。

こちらは、専用のバスケットを活用した牡蠣の養殖方法について説明を受けている様子。気仙沼では垂下式の牡蠣養殖を行っています。それぞれの良さと課題について、高校生達から質問を投げかけていました。

最後の集大成!報告会を実施しました

学びの旅から帰った後は、活動報告会を実施しました。報告会の場には、本プログラムにご協力いただいた企業様や、市内高校生、高校の先生方など、様々な方が会場にお越しくださいました。
展示会当日に行動を共にした、3つのグループに分かれ活動報告を行いました。

中には、今回のプログラムへの参加を通じた学びの共有だけでなく、東京の展示会で知った「半閉鎖循環式養殖」の技術を使って、「チョウザメ養殖で、気仙沼でビジネスをしませんか?」という事業提案も!(協力してくれる人・企業さんを募集中だそう)

水産加工団地ツアーや展示会視察を通じたインプットだけでなく、報告会の場でのアウトプットも、高校生たちからワクワクする発表を届けてもらいました。
気仙沼学びの産官学コンソーシアムでは、これからも気仙沼の地元企業と協働しながら高校生の冒険(アドベンチャー)をサポートしていきます。次回以降の実施企画もお楽しみに!

(文・そのか)

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