代表挨拶

豊かな人生って選択肢の多い人生だと信じています

「集落コミュニティは夢を諦めさせる装置だ」という言葉を知っていますか?とある先輩に教えてもらい、衝撃を受けたのを覚えています。米屋の息子は米屋を、豆腐屋の息子は豆腐屋を継いでもらわないと困る。それを私は東京に出て医者になりたい、ニューヨークでアーティストになりたい、なんて言われてもその集落が困るというのです。確かにそうだと思いました。

なるほど、“いなか”は長男の夢を諦めさせることで持続性を保ってきたのかもしれない。とすると、これだけ情報が氾濫し、個人の自由が認められた時代に“いなか”は合わないワケです。限界集落化するのも仕方ないワケです。

一方、まるオフィスはローカルの潜在価値に注目してきました。一見多様な社会に見える都市ですが、その多様性を輩出しているのは津々浦々の「地元」ではないか、という仮説です。

小さな社会の中に多様性の詰まったローカルがひとつひとつ活き活きしていることこそ、社会全体の「わくわく」を創っているんじゃないか。とすると、集落コミュニティは再定義を求められています。

20世紀の集落は若者の夢を諦めさせることで持続性を担保してきたなら、21世紀の集落は若者の夢を広げることで持続性に挑戦したい。子どもや若者にとって気仙沼は「夢を広げる装置」でありたい。そんなことを夢見るようになります。

そこで2018年度は団体理念を刷新、「地域に自分ゴトを」というスローガンを「地元からわくわくを」というスローガンに変えました。「地域が人とどうあるか」から「人が地域でどう育つか」へ、重心を少しズラした年になりました。生まれて4年、最大の進化かもしれません。

AI曰く、日本の社会はあと6〜8年後には「都市集中」か「地方分散」の選択を迫られるという話は知っていますか?そこが両者のシナリオの分岐点となり、もう選択し直すことはできないそうです。前者も後者も一長一短ですが、私たちは後者のシナリオの方にわくわくしています。

そのために「人材」に焦点を当て、気仙沼というローカルで挑戦し続ける決意です。

豊かな人生って何でしょう?それはSociety5.0に向けて激変していく社会の中で、選択肢の多い「選べる」人生だと信じています。選択して変化できる個体こそたくましく生きていくなんてことは昔っから言われています。わくわくしながら時代の潮の流れを読んで仲間と一緒に航海を楽しめる、そんな人材が気仙沼から輩出され続ける未来は創れます。それだけは信じ切ってるバカモノ集団まるオフィスを、これからもどうぞよろしくお願いします。

一般社団法人まるオフィス
代表理事 加藤拓馬

略歴

1989年
兵庫県生まれ
1995年
阪神・淡路大震災により神戸から姫路へ
2007年
早稲田大学文学部 入学
2011年
早稲田大学文化構想学部 卒
2011年
東日本大震災により気仙沼へ
2012年
まちづくりサークル からくわ丸 発足(〜’13 代表)
2013年
気仙沼市震災復興・企画部地域づくり推進課 地域支援員(〜’16)
2015年
一般社団法人まるオフィス 発足(〜現在 代表理事)
2016年
気仙沼市移住・定住支援センターMINATO 開所(〜’20 センター長)

教育

唐桑中学校地域学校協働活動推進員
気仙沼高校フィールドワーク・アドバイザー
気仙沼市学校教育の在り方検討会議 委員

唐桑地域

唐桑町まちづくり協議会 幹事
まちづくりサークル からくわ丸 事務局長/発起人
総合型地域クラブ カラット 理事

その他

けせんぬま創生戦略会議 委員
気仙沼市総合計画審議会 委員
気仙沼市新庁舎建設基本構想策定有識者会議 委員