佐沼高校活動レポート

気仙沼市探究学習コーディネーターとして、市内全小中学校の探究学習をサポートしている私たちですが、2021年より登米市にある佐沼高校でもコーディネーターを務めています。
今年度も全日制の1年生・2年生それぞれに対して探究学習のガイダンスを実施しました。

佐沼高校の校長先生と前任の気仙沼高校でお世話になったご縁から、毎年高校に呼んでいただいています。
ガイダンスだけでなく授業に入ってテーマ相談や発表会でのコメントなど、継続的に関わって学びをサポートします。また、定時制でも探究学習のサポートをしている他、過去には全日制の先生に対して教員研修を実施しました。

地域とリンクする

佐沼高校のある登米市は気仙沼市とは若干景色が異なり、田園が広がる緑豊かなまち。
特産品はお米や野菜、木工品などなど。
気仙沼の高校生の探究テーマは「漁師の担い手不足」や「特産品の魚を発信」といったテーマがよく挙げられますが、佐沼高校では「農家の担い手不足」や「伝統文化・芸能の継承」というテーマが複数ありました。
共通しているテーマもあれば、地域に根付いたテーマの違いも見られ、私たちも行くたびに新たな気付きを得られます。

身近な生活の中での気付きや違和感を大切にしながら、地域に飛び出し、高校生ならではのアクションを起こしてほしいと願っています。

ご縁は続くよどこまでも

この数年佐沼高校に顔を出し、生徒・教員の皆さんと関わる回数も増えてきたことで、嬉しい出来事がいくつかありました。
一つは、佐沼高校の先生が「中堅教諭等資質向上研修」の研修先にまるオフィスを選んでくれたこと。在職10年を経過した先生が、地域のNPOや企業の中から体験先を選択して研修を行います。これまで佐沼高校からは2名の先生が来てくれました。複数の候補の中からまるオフィスを選んでいただき、探究的な学びのサポートについて一緒に考え、実際に高校生の探究活動の相談にのってもらいました。

もう一つ、今年の3月に佐沼高校を卒業した生徒から、この夏まるオフィスへインターンに行きたいと連絡がありました。関東で大学生活を送っており、自らまるオフィスにアプローチしてくれました。現在インターンの受け入れに向け、楽しく準備をしています。

今年度も佐沼高校に何度か足を運ぶ予定なので、新しい出会いが楽しみです。
私たちコーディネーターも更に他の地域で声がかかるように、今後も学び続けていきたいと思います。

（文・あみ）