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気仙沼市中学校プロジェクト探究フェスタ2025レポート

気仙沼の中学生が、有志の放課後探究クラブ「プロジェクト探究部」での半年間の成果を発表し合う「気仙沼市中学校プロジェクト探究フェスタ」(以下、プロジェクト探究フェスタ)が気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ及び、拓(ヒラケル)で12月7日(日)に開催されました。

令和7年度のプロジェクト探究フェスタは、昨年度同様、プロジェクト探究部生によるプロジェクト発表と、3名の代表者による全体発表の2部構成で発表を行いました。

なお、「プロジェクト探究部」及び「プロジェクト探究フェスタ」は、探究学習支援事業の委託を受け、一般社団法人まるオフィスが運営を行っています。

オープニング

オープニングは拓のコミュニティホールで行いました。開始前、中学生たちは緊張の面持ち……。
そんなみんなに、司会の2人がミニゲームを用意。「手が重なったら拍手ゲーム」と「輪っかで指キャッチゲーム」の2つをしました。「輪っかで指キャッチゲーム」では近くの席の人と一緒に失敗を楽しむ中で、緊張していた中学生のみんなの表情がやわらぐの様子が見受けられました。

アイスブレイクの後は、コーディネーターからプロジェクト探究部の説明を行ったほか、対話・審査ポイントの説明、トロフィー返還などを行いました。

プロジェクト発表

オープニングのあとはまち・ひと・しごと交流プラザに移動し、3つの会場(3階研修室、3階交流スペース、2階スクエアシップ)に分かれてプロジェクト発表を行いました。

それぞれ資料を作成し、4分のプレゼンテーションを行いました。
中には、探究の中で作ったレシピやパンフレット、オリジナルのシールを配布した中学生も!

緊張している中学生もいましたが、それぞれ自分の「やりたい!」からスタートし、楽しみながら探究を進めていたこと、この半年間でたくさんのことを考えてきたことがしっかりと伝わる発表でした。

発表の後は、聴講者の方にそれぞれメッセージカードを記入していただきつつ、質疑応答を行いました。
中学生たちの豊かな発想や、かろやかな実践の数々に、同じプロジェクト探究部生だけでなく聴講者の皆さんも驚き、そして刺激を受けていたようです。

なお、今年度のプロジェクト探究部には総勢34名の中学生が所属していました。当日欠席の中学生たちの発表資料は、スクエアシップ横のブースに展示しました。

全体発表

3会場でのプロジェクト発表の後は、代表者3名による全体発表を拓のコミュニティホールで行いました。
代表者は、事前に発表資料やそれまでの活動を踏まえ、探究学習コーディネーターが「みんなに聞いて欲しい発表」を基準に選考しました。

今年度の代表者は以下の3名。それぞれ全く違う観点ですが、自分の好きなことを楽しく探究していた姿が印象的でした。

⚫︎松岩中学校3年「海洋ゴミの活用法」
太田地区のリノベーションした建物をフィールドワークで見た経験などから、「何か作りたい!」という気持ちが強くなり、海洋ゴミ×ものづくりで探究。地元漁師やコーディネーターとのゴミ拾いや海洋ゴミを使ったものづくりを経て、考えたこと、伝えたいことを発表しました。

⚫︎唐桑中学校1年「唐桑の魅力を知ろう!〜唐桑のお店×子供〜」
唐桑について知る中で、「何もない」と感じていた唐桑が実は魅力溢れるまちなのではと感じ、同じように感じている小学生に向けて、自分になにかできないかと探究。アンケートやヒアリングを経て、感じたこと、考えたことを発表しました。

⚫︎面瀬中学校3年「気仙沼の星がきれいだって伝えたい!!!」
気仙沼といえば海だが、東京や仙台に行って改めて気仙沼の星がきれいだと感じ、「気仙沼の星の魅力を伝えたい!」と探究をスタート。ヒアリングなどを経て、小学生に向けて気仙沼の星の魅力を伝える絵本を作成しました。その過程やそこで感じたことを発表しました。

3名の発表の後はコメンテーターから代表者に向けて問いかけや応援のメッセージなどを伝えていただきました。審査員兼コメンテーターは以下の3名です。

審査員長兼コメンテーター:小山 淳 氏(気仙沼市教育委員会 教育長)
審査員兼コメンテーター:阿部 愛里 氏(認定NPO法人カタリバ)
審査員兼コメンテーター:菅原 定志 氏(気仙沼市総合体育館 館長)

中学生同士のグループ対話

代表者発表のあとは、クロージングの時間までプロジェクト探究部生同士の対話の時間としました。テーマは「今日の発表のなかで印象に残ったこと」「次に活かせそうなこと」の2つ。
「〇〇さんがヒアリングとかたくさん動いていて、すごかった」「〇〇さん、堂々と発表してたよね」などと話していているのが印象的でした。互いを素直に褒め、自分に活かそうとする、そんな素敵な様子が見られました。

クロージングと教育長賞発表

対話のあとはいよいよクロージング。審査結果の発表を行いました。
教育長賞は「主体性」「協働性」「探究性」の3つの観点から、代表者3名のうち最もアクションを通じて学び、成長したと思われる1人に贈られます。

今年度教育長賞を受賞したのは、面瀬中学校3年「気仙沼の星がきれいだって伝えたい!!!」でした。

その後、小山氏やコメンテーターのお二人、そして探究学習コーディネーターを代表して成宮からプロジェクト探究部生にメッセージを伝え、閉会となりました。

最後に

今年もプロジェクト探究部の半年間の学びを発表する「プロジェクト探究フェスタ」が終わりました。

今年初めて、気仙沼の中学生の探究の姿を半年間見た私は、探究を通じて起きた中学生の大きな変化に驚き、そして非常にワクワクしました。

夏には「やりたいことが何もない」と話していた中学生も、12月までに自分の「好き」を出発点にやりたいことを見つけ、言葉にし、実際にアクションもしていました。
自分の気持ちを見つめ、それに素直に、そしてかろやかにアクションしていく姿が見られたこと、そんな学び、変化が生まれたことをとても嬉しく感じています。

また、先日、今年度のプロジェクト探究部の活動が全校終了しました。
みんな、半年間お疲れ様でした!

(文・さえ)

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