ちょこっと記事
けせんぬま未来ゼミはじまる
2018年度からはじまった新企画「けせんぬま未来ゼミ」を紹介します。
けせんぬま未来ゼミとは?
(ゼミ当日の高校生へのプレゼン資料を改訂)
主催は、一般社団法人まるオフィスと認定NPO法人底上げになります。
まるオフィスの加藤拓馬と底上げの成宮崇史さんによる言い出しっぺ企画だからです。
いきなりですが、前教育長の白幡先生は2016年、唐桑中学校の生徒からのインタビューに対してこんなことをおっしゃいました。
大人だって、どんだけ偉い人だろうとも、50年先の未来はどうなっているのか全く読めないのが世の常なのかもしれません。
ところが一方で、そんな未来をわくわく語る大人はほとんどいません。
あーだこーだ暗いことばっかり言うのに、その挙句に「がんばれよ!」って言います。
がんばれるかい!
と言いたくなりますよね。
そうです、大人は無責任です。(そもそも今の時代をつくったのは大人ですから。)
だからどうせ責任の取りようがないんだったら、私たちならこう言いたいと思いました。
未来は楽しいです!!…知らんけど(笑)。
それがこの「未来ゼミです」。
キーメッセージは「未来にわくわくしてる?」。
1時間半〜2時間のプログラムで、前半はインプット、後半はワークショップにあてます。
前半にそれぞれが感じた「未来」を、後半にみんなで共有または議論します。
さぁ、未来ゼミがはじまります。
レポートはこちら→#未来ゼミ
未来ゼミのねらい
企画前夜
高校生に求められる資質として「主体性」がよく第一に挙げられますが、その主体性はそもそもどこから生まれてくるのかが大きな壁だと感じていました。
東日本大震災直後に、被災した高校生が高いモチベーションで地元のために立ち上がった事例が三陸沿岸で見られましたが、あれはある種の「使命感」に裏打ちされたものだった気がするのです。
—その使命感を形成した要因が被災体験という強烈なインプットだったとするなら、高校生のマイプロジェクト(アウトプットのプロセス)の伴走役を担ったNPOや学校の成功体験もまた大震災というインプットに依存していた可能性がある。
—大震災から7年経った今、改めて主体性を引き出す「インプット」のためのプログラムが必要じゃないだろうか。
そしてそれは漁師体験という地元志向にハマった従来のまるゼミだけでは足りない。
—「このままじゃ地元や社会がヤバい」だけではなく「これからの地元や社会が楽しみで仕方ない」というインプットをつくりたい。「北風と太陽」でいうなら、強烈な北風ではなく強烈な太陽に集まってくる高校生が見てみたい。
そんな思考からはじまったのが、この「未来ゼミ」でした。
(文・加藤拓馬)