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2022年の新企画「問いストーリー」はじめます

探究学習をマンガにします

東日本大震災から11年が経つ2022年3月11日を皮切りに、まるオフィスは新たな企画に挑戦します。気仙沼の中高生が取り組む探究学習の事例をマンガにします!ぱちぱちぱち。
「探究学習って何?」

…探究学習とは、先生から与えられる問いではなく、学生が自ら問いを立て、それに対する解や新たな問いを導く学習です。
「んー?よく分からない」

…身の回りの関心ごとや地域課題をテーマにプロジェクトを立ち上げるプロジェクト型学習もそれの一環なんです。
「んー、もっと分からない」

…例えばですね、◯◯という高校生がおりまして…うんぬんかんぬん。
「へぇ、そんな子がいるんだ。それはおもしろい学びだね!」

そう!結局、具体的な中高生の事例がないと、よく伝わらないのが「探究学習」なんです!私の説明力不足は棚に上げて「だったら最初から学生の事例を4コマ漫画的にまとめてイラストで伝えてしまえ」という発想で生まれたメディア企画です。

学びの土壌を肥やす

私はもうかれこれ5年以上気仙沼の高校生のプロジェクトを応援してきました。2年前からは中学校のコーディネーターとして探究学習をサポート。気仙沼市内の高校4校、中学11校には着実に広がっており、おかげさまで一部の市外の関係者からは「気仙沼は探究学習盛り上がってるね〜」と驚かれるくらいになりました。でも、肝心の気仙沼の市民、教育以外の関係者の認知はまだまだ限定的です。探究学習に欠かせないのが地域の協力なんです。地域の大人たちがフィールドワークの受け入れ先であり、中高生のプロジェクトの協力者であるからです。地域に触れることでリアリティのある(オーセンティックな)学びが深まります。探究学習の価値が地域に認知され、中高生の挑戦やその失敗に寛容な大人が増えることは、気仙沼の「学びの土壌」が肥えることに直結します。

問いが深まる物語

気仙沼で盛り上がりを見せる中高生の探究学習を見える化して地域に還元するメディア、その名は「中高生の問いストーリー」。地域でアクションを起こし、出会いが起きて、問いが深まっていく物語(ストーリー)を、10コマ前後で描きます。一人ひとり一話完結型で、今年は12作品を3月から順次新設サイトで公開する予定です。毎年少しずつ貯まっていくと、探究学習アーカイブとして学生や教員にとっての事例集にもなります。

昨年は市教育委員会と若手経営者を含む「教育未来創造チーム」という官民チームを結成、今年はいよいよそのチームで中高生を支える市の仕組みづくりに着手します。「教育未来創造チーム」と「問いストーリー」どちらも乞うご期待です。

(文・加藤拓馬)

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