ちょこっと記事

変わる、手放す、越境する

わたくし、この春から複業(副業)を始めました!オンラインで週2日分ほど、地域・教育魅力化プラットフォームという財団でも勤務します。この会社は日本の教育における革命家集団。島根を拠点に全国の高校や自治体の教育改革のお手伝いをしています。ここでの複業は、大震災から12年間かけて気仙沼で培った経験をどうにか全国の教育現場で活かせないか?という私のチャレンジなんですが、今のところ逆に気仙沼に活かせそうなことばかり気づかされています。「代表が複業かぁ」と少し驚かれますが、こりゃとてもいいですね。いかに凝り固まった目で自社で事業をマネジメントしているかがよく分かります。中小企業の社長の皆さん、スタッフの複業解禁と同時に社長の複業をオススメします。

変わるまるオフィス

2022年度はまるオフィスにとって「変わる年」でした。シン・ミッション「地元の課題を学びに変える」を掲げ、ロゴもリニューアルしました。さらに秋、コロナ禍の小康を見て、気仙沼の南町という中心街に事務所をまた借りました。シン・事務所の内装は友人に発注し、自分たちでDIYも重ねながら、3月末に仲間うちでお披露目会。このオリジナル棚、実はある漢字一字が浮き上がって見える不思議な棚なんです。何の字か分かりますか?(トップの写真)

問われるアンラーニングの時代

2022年末は画期的なAI技術が一般人にも解禁され「パンドラの箱を開けた」年となり、今やもうAIサービスが毎日いくつもリリースされる状況で、産業革命級の社会変革が起きるぞとあちこちで騒がれています。一方で、私の住む唐桑半島では今年に入って相次いで地元のスーパーが閉店。いずれも千年に一度の大災害を乗り越えた商店だったのですが。いよいよ過疎の果てを予感させます。好むと好まざるとに関わらず「変えられる人たち」がいる「変われるまち/社会」かどうかが問われています。次の大震災、気候変動による水害、安全保障問題も待ったなしです。日本は今、来てほしくない「X デー」だらけです。

「よし!時代においていかれないよう変わるために、いろいろ勉強するぞ!」と言う方、「変わる」コツはその逆です。「変わる」こととほぼ同義なのが「手放す」ことだと最近感じます。「アン・ラーニング」とも言われます。つまり、一度学んだことを捨ててみることです。すると頭と体に隙間が生まれて、すっと変化が起こせるようになります。逆に、凝り固まった「当たり前」が頭を巣くっていては非連続的な変化は起きません。AI×超過疎時代を創造的に楽しむためには、何か手放す必要があります。

では「手放す」コツは何でしょう。今いるコミュニティとは違うところへ「越境」してみると、自分の「当たり前」にひびが入り、意外と簡単に手放せたりできるものです。私も現在オンライン複業という越境体験を通して、気仙沼の自分がもっている「当たり前」を手放す努力をしています。さて、今年度みなさんはどこへ越境して、何を手放しますか?

(文・加藤拓馬)

まるチューブ

ピン留めニュース

タグ一覧