まるゼミレポート
コロナ休校企画第3弾「気仙沼バーチャル文化祭」レポート
コロナ休校で始まった探究ゼミONLINEを通して高校生たちが練り上げたマイプロジェクトをついにオンラインで実践することになりました。2020年ゴールデンウィーク、まるで文化祭のように、連日同時多発で高校生がオンライン公開プログラムを開催!(非公開のプロジェクトに挑戦した高校生もいます)
決起集会を開いて、準備バッチリ。
初めて経験する、「オンラインで円陣」で気合いを入れます!(写真下)
探究ゼミや準備期間を含めたこの1ヶ月弱で分かったことは、オンラインでも一体感はつくれるということ。
実は、私も含めリアルではまだお互い会ったことがない高校生&スタッフもいる中で、文化祭チームが結成されました。
そんなニューノーマルなチームがお送りするバーチャル文化祭の様子、どうぞご覧ください。
高校生とつくる気仙沼バーチャル文化祭とは?(募集ページより)
今まで誰も経験したことがない「ステイホーム」な大型連休(ゴールデンウィーク)がはじまります。
みなさんはおうちで何して過ごしますか?
気仙沼から飛び出して遊びに行きたかったのに。
逆に、気仙沼に遊びに行きたかったのに。帰省したかったのに。
みんななんだかきゅうくつな予感。
気仙沼の高校生は言いました。
「このままじゃ私たちの青春がコロナに奪われちゃう」
よし!だったらおうちからつながろう!を気仙沼から提案しよう。
ゴールデンウィークを、気仙沼でつながる週間にしよう。
気仙沼で青春を感じるウィークにしよう。
私たちは「#青春を止めるな」を合言葉に、高校生と一緒にささやかな「文化祭」を開くことにしました。
「バーチャル文化祭」のはじまりです!
と き:
2020年5月2日(土)〜5月5日(祝・火)
ところ:
バーチャルなんでオンライン上で開催します
対 象:
おうちで過ごしているすべての人
例えば…
- 気仙沼でステイホームしている小中高生から大人まで・ご家庭
- 気仙沼ファンもしくは気仙沼出身で気仙沼とつながっている方・ご家庭
- 気仙沼行ったことがないけどつながっている/つながりたい方・ご家庭
教えて!あなたの自慢のまち!
日 時:5月3日(日) 10:30〜12:00
参加者:26名(主催者含む)
プログラムリーダー:ゆりあ(高3)
全国からの参加者と、オンラインで地元の自慢大会を開きました。東は気仙沼から、関東、西は岡山県まで!
ゆりあリーダーは、まちへの愛着はどうやって育まれるのか?というテーマを高校で研究しています。今回「地元を自慢し合うことで、愛着が高まるのでは?」という仮説を実証する場として企画しました。
参加者の声
- こんなご時世、オンラインだからこそできる企画で、よく考えられているなと思いましたー!まち自慢というタイトルだったからか、みんなそれぞれが自慢げに自分のまちについて話している光景がとても素敵でした。見事にみんな愛着度上がってたね!
- 日本各地からいろんな人が参加してて、本当に面白い企画だと思いました!もっともっと話していたいなと思うテーマでした!旅行に行けない今だからこそいろんな町のことが知れて単純に楽しかった!
「目指せ!みんなで530㌔!!」ごみウィーク企画
日 時:5月3日(日) 13:30〜17:00
参加者:15名(主催者含む)
プログラムリーダー:のり(高3)
海洋プラスチックごみについて探究するのりリーダーは、ゴールデンウィーク期間中を「護美=ごみ」拾い週間にしようとキャンペーンを展開しました。
これまでみんなで集まってビーチクリーンなどを企画していたのですが、今はコロナ禍で集まれません。そこでひと工夫。各々自宅の近所でごみ拾いをして、SNSに拾ったごみの写真と重さを「#ごみウィーク」というハッシュタグを付けて投稿してもらうことで、みんなで総重量530kg分を目指すというリモートだけど一体感のある参加型企画に仕立てたのです。
5月3日(ごみの日)の当日は、キャンペーンの紹介や実際に各々がごみ拾いに出かけようという企画を実施。オンラインでいったん集まった参加者は各々自宅の近所にごみ拾いに出かけます。
時間を決めて再集合。
最後はみんなでごみについて考えるため、拾ってきた「ごみの生涯(ストーリー)」を妄想するワークを実施しました!
参加者の声
- 今回の企画に参加してゴミ拾いの魅力に気づきました!宝物を集めてるみたいで楽しくなっていた自分がいました。そして、ゴミを拾うたびに心が浄化されているような気がしてちょっとスッキリしました。
- 見つけたゴミからストーリーを作るワーク、とってもおもしろかった。全体を通してもなんだけど“ゴミ”の考え方が、自分の中で少し変わりそうです(ゴミに寄り添う気持ちが生まれそう)。特にストーリーを考えるときは、のりちゃんが言った「ゴミの目線」が新鮮な発見でした。
ONLINEクイズ大会
日 時:5月4日(月) 10:30〜11:30
参加者:18名(主催者含む)
プログラムリーダー:なー子(高2)
ステイホームしている小学生に楽しい時間を届けたいとなー子リーダーはオンラインでクイズ大会を企画。気仙沼だけでなく東京からも小学生が参加、そしてなんと海外シンガポールからも参加者がいました!
参加者の声
- 大人も子どもも楽しめるクイズで家族で参加出来てとっても楽しかったです!ひなたちゃんもみんなが楽しめるようにヒントを出してくれたり、フォローが上手で、参加した人みんなが気持ち良く参加出来たと思います♪
- 小学生2年生の娘がとても楽しかったと言っていて、小学生から大人まで楽しめる内容だったと思います。絵を使ったり文字や文章から推測したり、バラエティに富んだ内容で、感心しました。個人で考えるものとグループで交流しながら考えるものがあったのもよかったです。次回もあればぜひ参加したいです。
「実はあなたも!?新型栄養失調かも」
〜いつも捨ててるあの食材の新レシピ〜
日 時:5月4日(月) 13:30〜15:00
参加者:18名(主催者含む)
プログラムリーダー:ともみ(高3)
新型栄養失調×食ロス問題に取り組む、ともみリーダー。栄養バランスに欠かせないミネラルやビタミンを摂取するために注目したのが「捨てている食べもの」でした。食ロスも解消できて一石二鳥なマイプロジェクトを紹介しました!
当日視聴した動画はこちらにアップしました!
参加者の声
- 今回のプログラムは、食品ロスや栄養のことについて学ぶきっかけになりました。普段捨てがちな野菜の皮や魚の骨を使ったレシピはどちらとも真似しやすいものでした。それをどのように広めていくか、実際にやってもらえるかがこれからの課題ですね。これからの研究や活動の発展を応援しています!
- 捨てる部分を食べて消費するという発想は、手軽に取り組めるので良いなと思いました。InstagramやTwitter等で、食べる部分の料理+そこで出た皮などのお料理レシピをセットで発信していくと、若者を中心にした宣伝につながり、面白いのではないかと感じています。ともみちゃんの料理の手際の良さに驚きました!
つくろう!わくわく!てづくり小物!
日 時:5月5日(火) 10:30〜12:00
参加者:16名(主催者含む)
プログラムリーダー:ここの(高2)&「輪」のメンバー
地域で多世代交流の場を企画する「輪」(りん)という高校生チームを率いるここのリーダーが、オンライン企画に挑戦!
ペットボトルのキャップと毛糸を使って小さな帽子キーホルダーをみんなで作りました。作業しながら耳を傾ける、高校生のゆるゆるMC・雑談・BGMのクオリティが高く、まるでラジオのようで最後までみんなで楽しめました!
参加者の声
- 皆さんの完成した帽子は少しだけ特徴あって、皆さんがいろんな問題の解き方やアドバイスをシェアしながらやるのは楽しかったです!BGMと軽い話もとても楽しかったです!
- 雑談、聞いてて楽しかったです。会話の輪への入れ方が上手だったと思いました。小物作りの説明も画像付きで丁寧だと思いました。両面テープで止めてみた人、糸の種類を変えてみた人、アイディアが溢れて良いと思いました。
ラジオ「中高生の恋を応援し隊」
日 時:5月5日(火) 13:30〜16:00
最大同時接続数:41名
プログラムリーダー:えり(高3)
コロナ休校&ステイホームで中高生の恋愛はどうなってしまうのか!もっと恋愛を楽しんでほしいと立ち上がったのは、ゼロ劇のえりリーダー。
YouTubeを使って手づくりラジオ番組を配信しました。(以下から視聴可能です)
【概要】
今、中高校生の恋愛が危機に瀕している…
恋愛で悩んでる中高生のお悩みをラジオで解決しちゃうゾ♡
学校に行けないこんな時でも、悩みを解決して恋愛を楽しもう!
視聴者の声
- 恋愛について、安心して話せる友達がいない人もいます。また、恋愛の話をする勇気がない人もいます。これらの学生を、勇気付けるラジオ番組と思いました。ゆるくてまったりとした内容でした。でも結論も出して、聞きやすかったです。大人の私が聞いても、役に立つ恋愛アドバイスでした。
- お悩みを解決する中で、ちょくちょく違う話をぶっ込んでて面白かったです。2人の掛け合いが羨ましいくらいに青春していると思いました。コメントの拾い方も上手で、聞いていて心地良かったです。ぜひ第2回も。
その他文化祭を彩る大人たちのプログラム
ALTの先生と話そう!English Room
日 時:5月2日(土) 13:30〜15:00 & 5月4日(月) 15:30〜17:00
参加者:42名(2回分・主催者含む)
プログラムリーダー:ベッキー先生
気仙沼のALTの先生と、英語でおしゃべりする部屋です。英語で遊べるゲームを織り交ぜながら、いろんな地域の小学生から大人まで楽しめました。
参加者の声
- 小学生から大人、英語初心者から堪能な人までが参加できるように内容が工夫されていました。娘はベッキー先生に久しぶりに会えたことを喜んでいて、このような状況の中で人と会って話せることの喜びをあらためて実感しました。
- 新型コロナウイルスの影響で3月から約3ヶ月間 家で過ごすことが多く、家族以外の人と話す、会う機会もなかったのでこのプログラムに参加したことで気仙沼に住んでいる人たちから元気をもらいました。
きみの街にもポケモンが住んでいる?
街の中のポケモンを見つけよう!
日 時:5月2日(土) 15:30〜17:00
参加者:19名(主催者含む)
プログラムリーダー:コウヤ博士
ポケモンの生態?を紹介しながら、みんなのまちの中にもポケモンがいるかも?を想像する、小学生ときどき大人向けワークショップです!
参加者の声
- ポケモン好きの息子(小2)と参加しました。学校が休校になり、アウトプットしたり、話を聞いて考える作業したり、友達の話を聞いたり、、、という、コミュニケーションが遮断されていたのでとてもよい学びの時間となったと思います。
- ポケモントレーナーの衣装。最高でした。ポケモンの知識も勉強になったし、とても楽しかったです。子どもも大人も楽しめるプログラムでした。皆さんの意見を聞きながらリアルタイムでそれを反映したポケモンを探し出すの、素敵でした。
あいこ先生の朝フィットネス
日 時:5月3日(日) 9:30〜10:15 & 5月5日(火) 9:30〜10:15
参加者:43名(2回分・主催者含む)
プログラムリーダー:鈴木 あい子先生
「フィットネス&ダンススタジオ Air (エール)」
気仙沼のフィットネスインストラクターあいこ先生による朝フィットネス!
ステイホームの運動不足解消のため、気分もからだもスッキリして文化祭に参加してもらおうと朝プログラムを企画しました!
もちろんフィットネスだけの参加も可能で、全国から参加いただいたみなさんから大好評でした♪
参加者の声
- 全く会ったことのない人とまるで一緒に居るかのようにレッスンを受けられたのでこれもアリだなと(^-^)ウイルスが落ち着かない今、これからはこういうあり方になるのかもしれませんね(^-^)
- 自粛が始まってからはいつも一人で動画を見ながらストレッチなど行っていたので、リアルタイムで参加者と一緒に身体を動かすことが楽しかったです。良い意味でサボることもできず…頑張れました!笑 その参加者が全員、「気仙沼繋がり」ということがとても嬉しかったし、ホッとする気持ちになりました。
- 突然休校になり、外出も出来ず、毎日どうしたものかと思っていたので元気が出ました。逆境の中、若い世代が頑張っているのだから、私たち世代も一緒に頑張らなくては、と刺激を受けました(母親)
主 催:一般社団法人まるオフィス
共 催:認定NPO法人底上げ
協 力:気仙沼市移住・定住支援センター MINATO
まとめ
プログラムのほか開会式や閉会式を含めると(スタッフ高校生含め)なんと110名、のべ261名の小学生から社会人まで、全国津々浦々から(なんと海外からも)参加していただきました。ぱちぱちぱち
文化祭終了直後のお礼コラムをご覧ください。
https://maru-office.com/2020/05/column_21/
まとめ動画
メディア実績
https://maru-office.com/2020/05/media_51/
https://maru-office.com/2020/05/media_55/
(レポート・たくま)